いたずら小僧バンクシー

最近、そそられる映画全然ないなぁ、とあくびをしながら新聞の映画欄を眺めてたら、ドッキーーーン。
バンクシーのドキュメンタリー映画!
前にアメリカで公開した話を聞いて、羨ましがってたんですが、やっとパリまで来た!
バンクシーって壁やら橋やらその辺に落書きする謎のアーティスト。
世間から隠れてるから余計話題の人でしたが、素性がばれて、ロバートカニンガム、1973年生まれのイギリス人、中肉中背の地味な人でインテリとの情報です。
そりゃ、アホにはあんなカッコいいいたずらはでけんわな。
一流美術館に自分の作品を飾っちゃったり、パリス ヒルトンのファーストアルバムのフェイクを500枚作って、イギリス中の48店舗のレコード屋にこっそり置いてきたり。
落書きも深刻な社会風刺、真面目に、世間にばっちり言いたいことがモチーフなんですが、とってもかわいらしい、ブラックじゃなくて、ピンク的なユーモアがあるんです。
芸術テロリストなんて呼ばれてます。
もちろんオークションに掛けられるほどの大人気者。
このバンクシーのドキュメントを撮ることに成功したのが、フランス人でロスで古着屋を営んでいる、ティエリー ゲェッタ。
彼は、スペース インヴェーダーのモチーフのアーティストとして有名なフランス人、スペース インヴェーダーさんの従兄弟。
撮影している内に、役がくるりと変わって、ティエリーがアーティストと仕立てられていって、それをバンクシーがカメラで追ってるという、へんちきりんさを是非見てみたい。
なんやかんやで、ティエリーは本当にアーティストになっちゃって、マドンナのアルバム、セレブレーションのジャケットは彼の作品です。
これは、アンディー ウォーホルの二流もどきと思うんですけどね。
1月30日まで、パリ近代美術館ではバスキア展をやってるんですが、人気人気で、前売りを買って予約しないと入れないようです。
最近80年代、90年代のストリートアート作品の値がぐわーーんと上がっているようです。
お金持ちはちゃんと健全のようで、安心しました。
バンクシー。ナイスなセンス。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
インヴェーダーさんのインヴェーダー。見たことありますよね。これはパンテオンの横っちょで発見。