ヨーロッパの都会人

ヨーロッパの都会に住んでいる人の半分は40歳以下ですと!
独身、或いはカップルでも子供なし。確かにパリでも2人目の子供が出来るとパリを離れるパリジャンは多いです・
オーストリア、ドイツ、フィンランドなどの都会の住民の45%は独身だそうです。ならば今度のヴァカンスはそっちの方でも行ってみっかな。
アパート代が高いのが一番の原因だと思います。パリでそこそこのワンルームを借りれば15万とか20万円なんてぬかされますから。フランスでは一人当たりが占めるアパートの大きさの平均は42平方メートルと言いますが、パリでは押入れみたいな所に住んでいるパリジャンを一杯知っています。それじゃ伸びもできやしないと、何人かで大きなアパートをシェアーするのが今流行っています。ヨーロッパの都会の平均持ち家率は55%。
パリから20~30分も郊外電車に揺られていれば、森の中みたいな街になります。小洒落た、お花もたわわで、バーベキューセットが完備されている庭付きの一軒屋が並んでいて、遠くにスモッグに包まれたエッフェル塔が見えます。小鳥のさえずりを聞きながら、緑で酸素過多になりそうになりながら散歩していると、こんな所に住んでいたら、夜中に帰るのは怖いな。パン何処に買いに行くんだろう。毎日仕事に出て行くのは大儀そうだな。と不安が先ず湧き上がります。やっぱり私はパリがいいや。歩きや自転車などでつーと会社に行ったり、用が足りるパリがいいや。
年々、徒歩、自転車という通勤手段が増えてきています。環境を考えるという流行の思想からでもありますが。
地下鉄、バス、トラムなどの公共の乗り物の平均待ち時間がパリは1日22分だそうです。これはバルセロナ18分、ミラノ19分、マドリッド21分に次ぐランキングです。最悪はロスとリオ デ ジャネイロの41分だそうです。な訳で街の規模からいってもパリはかなり優秀ですが、この21分にイラつくパリジャンは多いようです。
最近ではパリでも通勤時間に東京のように混む地下鉄の路線があり、ホームで各ドアの所に職員が待機しています。だからって乗客を押し込んだりする訳でもなく、ぼんやりしているのですが。
バスも朝など傍若無人な配達の車が道を塞いで、にっちもさっちも状態にしばしば陥り、ひやひやさせられます。
先日は空港への道がカメの葬式の如くの進み具合で、イライラの絶頂になっている私に運転手が、『お願いですからそんな風にしていないで、私すっごいストレスになります。』と懇願されたぼど私のストレスは全開でした。やはり信頼できるのは我が足だけです。
ハイヒールを履いてヨロヨロといつものキャフェに行って、ごっついステーキにかぶりついている婆さんや、夕方いつもの席でアペリチフを飲みながら新聞を読んでいる爺さんがいるヨーロッパのオサレな都会がいいんだな。