狸の葉っぱ

2月17日で昔懐かしフランスフランのお札が紙くずになります。
狸の葉っぱ同様です。
2002年にフランからユーロになり、2005年にコインの両替は終了。
10年目の今年2012年にフラン札のユーロへの両替も終了です。
ドイツとスペイン、オーストリアは無期限で両替してくれるそうです。
その他の国はぼちぼち両替期限が切れ始めます。
もう10年にもなるんですね。
当初はそりゃ皆てんてこ舞いでした。
一番すばやく対処していたのは、日頃から小銭を扱っていて計算が得意なパン屋さんじゃなかったかしら。
ユーロになって、計算がめんどくさいし、数字が小さくなったので、気が大きくなり,とにかくこまい物は全部1ユーロというどんぶり勘定になり、よーく考えるとものすごく物価が上がりました。
どこのユーロ圏の国も同じ現象でした。
特に、リラがあほらしいほど大きな数字だったので、イタリア人はすっかりだまくらされました。
どうやって庶民のイタリア人は生活していくのかと心配になるほどの物価高。
この不景気はやっぱりユーロのせいだ、もともとレベルが違う国で同じお金を使おうっていうのが間違っていたんだ。
ユーロはもう辞めましょう。なんて意見はしばしば出ます。
でもユーロじゃないエゲレスだって立派な経済危機です。ユーロ圏やアメリカの影響をもろに被ったからかもしれませんがね。
亡くなったおばあちゃんの箪笥から出てきたフラン札や忘れていたへそくりなどを持って、フランス銀行に両替に来たのは木曜日だけで千件、最終日の金曜日は2千件にもなったそうです。
200フランスフランを握り締めて、両替の為長い行列に並んだ70歳のおじいちゃんは,やっと順番が来て取り替えてもらった金額が30ユーロちょっと。
『なんだかね。』って言っていました。
めんどくさいな、という人の為には、宿泊もカジノもフラン支払いを受けます!
なんて企画したホテルや、お買い物フランOKなんて田舎の商店などもあります。
今更泡銭みたいなフランを使っちゃおーう。と思う心理は大いに有り得ます。
いいアイディアです。