夏休みの問題

もうパリ市内は路上パーキングはがーらがら。

お店、レストラン、キャフェなど、どんどん閉め始めました。

朝市もぽつんぽつんとしかお店が出ていなくて、歯欠け状態です。

うちのアパートでいるのはあたしだけみたいです。いつもエレヴェーターが私を待っていますから。

パリからみーんな居なくなっちゃいました。

その辺うろうろいるのは観光客ばかりです。それと泥棒。

空き巣泥棒の3分の1以上は6月、7月、8月に起こるそうです。

そして被害件数は毎年増え続けています。今年は去年に比べて11,2%既に被害が増えていて、毎3分に1軒やられている勘定になるそうです。

手口は巧妙で、お廻りさんや郵便配達、電力会社などの制服を着て留守宅調査を堂々とするんだそうです。

その記事を読んで、怪しいと思ったタコを思い出しました。

先日家から出た所で、奥さーん,奥ーさん。と後ろから走ってくる人がいました。

ビクッとして振り返ると、走った所為になったのか、日に焼けてなんだか、まッピンクになったタコのような男性があたしを目がけて来ます。

仰天していると、ヤクの売人の手つきで、ポケットを探りオレンジ色のポリスの腕章を見せながら、『奥さん、この建物に住んどりますか?』と聞きました。

『えええ』とオレンジの腕章にすっかり気を取られて生返事しているあたしに、『建物の中で若い女性を見かけんでしたか?』と聞くのです。

『うーん??』、まだ腕章が気になっているあたしは答えになってない返事。

タコがピンク色の服着ててなど細かく述べ始めて、やっと正気に戻ったあたしが、『ヘッなんかの事件?』とか『その子何したの?』とか『危険な人物なの?』とか『万が一見かけたら何番に電話したら良いの?』とか『他にもポリスがこの辺に張ってるの?』とか質問し始めたら、まぁまぁ、ご心配なく、我々がおりますので。とかなんとかつじつまの合わないことをいいながら道を渡って行ってしまいました。

2時間位後に帰って来た時もまだ、タコは道の向こうで張り込みしていました。でもあの工事現場みたいなオレンジ色の腕章は怪しいなぁと目を細めて張り込みしているタコを睨んでみました。

此の世の中、腕章も制服も信じてはいけません。

泥棒の好む物は貴金属が断然ナンバーワンです。

ここ2年で金の値段が50%も上がっているからです。お金の価値が信用ならんと言うことで、金に換えてる人が増えたからだそうです。

バカンス中地元の警察に、お留守届けをするシステムがあります。いついつ留守するんでよろしく。と申請すると定期的にポリスが見回りに来てくれるそうです。

どうもこれも信用ならん!

郊外の一軒家に住んでいる友達は、当てにならないけど、一応いつもお留守申請しておくと言っていますが。

まぁいくら怪しんだり、心配しても仕方が無い、きちんと戸閉まりして出かけましょう。

と,ふと足元を見ると、年とって白っぽくぼやけた目で何か言いたげにしている老犬がうずくまっています。

『どーするよこの犬。あーもうえーわ捨ててまい!』なんて、本当に捨てちゃう悪魔がいるんです。

60,000匹の犬、猫が毎年ヴァカンスの時期に捨てられます。

いつぞや駐車場に捨てられたおばあちゃんもいましたが、探し出された家族は、つい忘れただけ、おばあちゃんを捨てるつもりはなかったの。とアホな言い訳をしていました。へー何日間も忘れたまんまだったんかい?悪魔に食われろ!な家族です。

私も犬がいた時はヴァカンスに出る時は犬ホテルに預けていたので、犬も飛行機乗っけて一緒に旅行した方が安いぐらいホテル代がかかりました。

おまけに毎回迎えに行くと、犬はぶんぶくれに怒ってて、拗ねてて、もうご機嫌が直るのに2,3日かかって大変でした。その間平謝りです。

皆、あっちこっち準備万端にして大騒ぎしてヴァカンスへ出かけます。なので、ヴァカンス先では何ーんもしないでいるんでしょうか?

8月もキフキフパリは営業しておりますが、ブログたのしいパリは8月はヴァカンスに入らせて頂きます。しかし皆さんに忘れられて、帰ってきたら席がないのは怖いので、週に一度はブログを更新いたします。

どうぞよろしくお願いいたします。

忘れないで下さーい。