区別と差別

スエーデンと言えば男女平等大国です。世界一女性の就業率が高い国です。仕事も家庭も両立できる体制が完備されているからです。例えば女性にとって一番のネック、出産に関しては、産休はお父さんも平等に取ることになっています。
人間を性別や色合いや体の作りで区別する事に対してかなりデリケートな国民性のようです。男の子、女の子という区別用語を禁止し、『子供』という言葉を使う決まりがある保育園もあるそうです。彼女、彼という区別用語の変わりに、『Hen』という中性代名詞も辞書に載ったようです。
最近では、ストックホルムのある高校で更衣室を男女共同、ミックスにしました。小学校ならまだしも、一番異性の事で頭が一杯の年頃の高校生がボーイスもガールズも一緒に着替えるんですよ。これは、『人間皆同じ』という理由で生徒委員会からの申し出があって学校側が許可したそうです。
ほしたら、ある議員が立ちション禁止、男も座って用を足さなければならないという法案を提出しました。
ノルウェイの小学校では既に立ちションは禁止だそうです。これはきっと掃除が面倒だからという事ではないかと思います。
スエーデンでは、男も女も同じという理由が一番ですが、便座や周りに飛ばし散らして汚いという女性からの文句も多いというのもあり、そして、何より座って用を足すと、前立腺癌の予防に役立ち、精力も豊に長続きするという大当たりのおまけまで付いているそうです。スイスの誰だか偉い人は、そんなのウソ、座って用を足していいことは、音がしないということぐらいと言っていますが。
け~スエーデン人って変な事考えるんだな。と思っていたら、例の綺麗な男の子達に裸踊りさせてお客を集めているアバクロはレディースのサイズ40以上は売らないんですって。デブな女の子には着て欲しくないんですって。小柄なフランス人の平均サイズは38~40です。ほっそりしていて、セクシーで綺麗な子以外はアバクロの商品を着て欲しくないし、店にも来て欲しくないそうです。
従業員に綺麗な子しか採用しないようですが、という質問に。美しい人は美しい人を呼ぶ、クラスにも必ずクールな子とその他がいるでしょう、うちはそのクールな子達のみをターゲットにしています。と堂々としたもんです。アバクロで働いている男の子達は確かにに皆綺麗だけど、女の子達はそうでもないと思うんですがね。
メンズのサイズはXLやXXLもあって、サッカー選手などのスポーツマンの為に大きいサイズを用意しているんですって。
こんなポリシーでは、スエーデンにはアバクロ無いだろうな。まぁ金髪でブルーの目の美人さんが多いけど彼女達かなりでかいからアバクロサイズではないか。
所詮、男と女は違う物なんだから無理に区別なく同じにする事もないだろうにとは思いますが、あからさまな、デブとかブスとかの差別は今の先進国ではタブーでしょうに。
新聞の片隅に、アメリカで月に17616人の男性がズボンのファスナーに物を挟むという事故が起こっているという記事が載っていました。意図なく割礼にいたる大事になることもあるそうです。かなり頻繁に起こる事故らしく、ファスナーでなくボタンにするとか、ぴったりしたパンツを履くなどの親切なアドヴァイスが書いてありました。
この件に関してスエーデンではどのように対処するんですかね?