八月のパリ

住んでいる人にとっては、人が少ないし、お天気だってコート着るほど寒くはならないし、ヴァカンス中独特な開放感がある。これらが嬉しい点。
困った点は、パン屋が軒並み休みで、延々パン探しをする羽目になることがある。
パンを抱えて歩いている人がいると、何処で買った?となんとなく詰問してるような言い方で聞いてしまう。
パン屋としても、ヴァカンス中は、どんだけ売れるか、予想が立てられないので、売れ残ったら冷凍にして取っといて、次の日出してきたりする。
そんな時は、パン屋も、これは一回冷凍したやつだから、もう冷凍しちゃあかん!と注意してくれるけど、なんだか腑に落ちない気持ちで買ってくる。
しかし今の時期、贅沢は言えない、パン無しでチーズは食べられないもの。
お医者さんも人の子、ヴァカンスに出かけます。
6月に歯医者に予約の電話を入れたら、大大緊急じゃなかったら、10月になりますだと。
今年はちょっぴり長めのヴァカンスを取るの、ウヒヒッ。だって。
長めってあーた、いつも最低1ヶ月は休んでるのに、今年はなに?3ヶ月位休むんかい。
日本で、商売人が1ヶ月店を閉めるなんて、想像だにできませんが、ヴァカンス命のフランスでは、生きるための最低必要条件なので、この時期パリに来る方々は用心しなければなりません。
大きいチェーンのお店は開いてますが、個人の小さくて、人に教えたくないぐらいチャーミングで、パリの此処にしかなくって、てお店は、ことごとく休みになります。
レストランも堂々と休んじゃいます。
評判のいいお店が開いてても、シェフはヴァカンス行っちゃったので、あら、なんだかね。って納得いかん気持ちでお金を払わなければなりません。
来る前によーくリサーチしないと、当てが外れて、せっかく来たのに、ちぇっ。ってことになりかねません。
それでも、8月のパリは、カラッと気持ちがいいです。
人も親切になります。
いつまでも明るいので、冬の2倍の時間外で遊べます。
色々なフェスティヴァルもあるので、遊びにも困りません。