ピッカピカの新学期

9月5日の月曜日から新学期が始まります。

やれやれ、永遠かと思われた夏休みもおしまい。ってことは夏も終わり。ってことは雨ばっかりの秋が始まったと思ったら真っ暗な冬にまっしぐらか。とまたここでやれやれと婆くさいことを言っています。

毎年この時期ニュースで新学期の用意でいくら掛かるかということが話題になります。

今年は3.1%も上がったとお母さん達がブーブーです。

やたら紙を買わなければならないんです。

各教科の先生が自分の思い思いでノートを指定します。

何ページで、大きい枡で、何色で、ノートのサイズはこれ!とかきっぱり決まりがあるんです。

なんで去年からのノートを引き続き使わないんだろう。英語や歴史や数学や去年の勉強から関連してるだろうに。

夏休みに入る前に1年間使ったもの全部家に持って帰ってきます。

その辺にほん投げてあるノートを整理しながら、何のためにこの教科の先生は96ページの大判のノートなんか用意させたんだろうといぶかります。たった3ページぐらいしか使っていないのです。後の93ページはまっさらさら。あらこのノートも3分の1も使ってない、おやこのノートも、ケッこのノートも。

うちの息子は皆勤です。休んだ授業はないはず。

そっち側で人が違ったような真剣な顔でパソコンの前に座っている息子を見て、もしや、授業中ホーとしててノートを取っていなかったんか?と大きな疑惑に駆られました。

『あーたこのノートの具合おかしくない?』とドスを利かせて問うてみても、反応無し。

どついてくれようと近づくと、パソコンの画面が2つに分かれていて、半分でゲームして、半分で映画を見てて、耳では音楽聞いてと、大繁盛のパチンコやの中に居るような状況でした。

母はがっくり肩を落として、ノートの整理に戻りました。

揃えなければならない何キロもの学用品の中で子供にとってのこだわりは手帳です。

1日1ページになっていて、宿題とか持っていかなければならない物、テストの日程、など毎日書きとめておく事柄があります。

9月からページが始まるこの学生用の手帳は、小学校1年生から学生である限りずっと必要なものです。

うちの息子もそりゃー小うるさいこと言って買うまでに時間が掛かります。

それなのに、去年は何日も白紙状態、何も書いていない!

中学生ぐらいでも特に男の子の親は手帳を確認して宿題や提出する書類の有無などを確認します。

『宿題は?』 『ない!』の問答を何日か繰り返し、いくらなんでも変!『明日も何もなかったら学校に電話して確認しますからね』と言うと、母は言葉だけでなく本当に実行することを身にしみて知っている息子は、翌日からページが真っ黒になるほど色々書いてきました。よく見ると友達の誕生日まで書き込んでいたりして。

最近、いくらなんでも夏休みが長すぎるんではないかとフランス人も思いつき、地方の学校では1週間早く、もう新学期が始まったところもあります。7週間学校行って、2週間のヴァカンスのリズムにしようではないかという案です。

ヨーロッパで理想とされている学校のリズムは、年190日登校のフィンランド式。日本は年240日の登校日だそうです。

デパート、スーパーなど夏のバーゲンが終わると、文房具売り場が大々的に登場します。
より取り見取りの手帳売り場。