パリもインフルエンザ

前回のブログで朝5時に起きて飛行場へ行ったと書きましたが、そこで私はインフルエンザに取り付かれてしまいました。朝異常に早く起きると、起きていない非常に軟弱な体調の状態のまま外へ出ることになり、隙だらけの私はつけ込まれたようです。
日本でもインフエンザは流行っていると聞きましたが、フランスだっても凄いです。昨年より強烈なウイルスだそうで、医者の待合室はどこも満タンだそうです。
毎年10月からその年のワクチンが出回ります。65歳以上、妊婦、持病や肥満などで抵抗力の弱くなっている人などは無料で接種できます。私はやったことありません。
どうもピンとこないんですわ。今年のワクチンはA(H1N1)とB、しかし流行ってるウイルスの形はA(H3N2)。ウイルスは色々あるし、変わりますからといつも同じ言い訳。それでも、ワクチン以外これといった予防策がないらしく、今年は延長して2月一杯予防接種をすると発表しました。
体中が痛くて、動くのも大儀なこんな時、日本だったらおかゆかなんか食べるのかな?長い人生、病気知らずで過ごしてきた私はよく知らないのですが、フランスではチキンスープ、野菜ジュース、フルーツジュース、バナナ、ニンニク、しょうが、トースト、脂肪分たっぷりのアイスクリームとかが風邪ご飯の定番でしょうか。
水分をたっぷり取らねばとお茶を溺れるほど飲んでいたら、お茶、コーヒー、ソーダ類は水分を奪うので飲まぬようと、やっと新聞を読む余裕が出てきて読んだ新聞に書いてありました。
一番大切なことは、石鹸でよく手を洗うことです!としつこく繰り返しています。
レストランや誰かの家に皆で集まったとします。日本人は着く早々手を洗いに行く、又は消毒するもので必ず手を清めます。フランス人は皆無。それでべたべた人の事触ったり、キスしたりするからウイルスが自由奔放に蔓延していく様子が見えるようです。
それから、鼻をかんだティッシュは直ぐ捨てて、2度も3度も使わない!との注意もあります。
これは昔ながらの習慣だから仕方ないです。フランス人はもともと使い捨てというに慣れていません。つい最近まで、鼻はハンカチでかんでいました。かんでは捨て、かんでは捨てのティッシュなど贅沢品は使いませんでした。今でもじいさんはポッケからくしゃくしゃのハンカチを引っ張り出して、びぃ~んと象の叫び声のような音を立てて鼻をかんでいます。ピッと巧みに手鼻をかむ人も少なくありません。
まだ寒気がしてぶるっとしながらシャワーを浴びたら、なんとお湯が出ない!神を呪いながらぬるい、というより冷たいシャワーを浴びながら、きっと私は肺炎で死ぬんだ、としんしんと思いました。