スエ―デンが一番!

ファッションウイーク中は何しろいろいろな国籍の人達と接します。特にモデル達は世界中からパリに集まってきます。日本人は滅多にいませんが。。。特に東ヨーロッパからの女の子達は多いです。そこで考えさせられたのがヴィザの問題。どこへ行くにも一々ヴィザを取らなくてはならない面倒な国もあればスエ―デンのようにほとんどの国と仲良しなのでヴィザ無しでどこでも行ける国もあります。スエ―デンパスポートは176か国へヴィザなしで入国できます。一番厳しいのがアフガニスタンパスポートでヴィザなしで入国できるのはたった25か国。イラクパスポートでさえ31か国に入国できるというのに。
それに、スエ―デン人は外国に住んだ場合税金を払わなくてもいいそうです。アメリカ人は海外在住でも税金を払わなくてはいけないのに。
スエ―デンは二重国籍、多重国籍にも寛容です。日本は未だに二重国籍を認めないので、私の周りの海外生まれの子達は、めんどくさいので日本国籍を諦めています。知り合いの日本で生まれ育ったフランス人の子は日本国籍を貰えないと悲しんでいます。見かけはフランス人だけど仕草や心は全く日本人なのに。
個人的な自由度も高いので、これらを総合するとスエ―デン国籍を持っているのが一番お得と言われています。
私は常々、労働時間は一日5時間が理想だなと思っていたんです。8時間の睡眠、5時間の労働、11時間の自由。このぐらいでやっと健やかな人間の生活が送られるのでは、と。日本の現実は12時間労働+通勤2時間、6時間睡眠、4時間の自由。ってな感じでしょうか?
人間って本当に罪を償うためだけに生きていくのか、と思ってしまう生活です。
素敵なスエ―デンは6時間労働を始めました。すると、従業員の注意力も増し、生産性が増し、怪我、事故も減り、性格も温厚になったそうです。
週48時間以上の労働をすると、生産性が下がり、病気、太り過ぎ、飲酒、喫煙が増え、早死にするリスクは40%増すそうです。
日本が編み出したプレミアムフライデーも労働から解放する為というよりは、買い物や娯楽にお金を使ってちょうだいという経済効果が目的というのも何だかがっかり。今更15時に帰っていいよと言われても、はいさいなら、と帰れないのが日本人でしょうし。
仕事が終わって、買い物して家に帰って慌てないで夕食を作れるという余裕が少なくとも欲しいです。
日本にも進出した冷凍食品のスーパー、ピカールがフランスでこんなに展開しているという事はフランス人も仕事に追われて夕食を作る時間も気力もないという事です。
あ~神様、もう許してくださ~い。