イエスの元へ

これまたアッ言う間もなく、イエスの家へホームステイに行った息子が帰ってくる日になってしまいました。
出発の日、駅まで見送りに来た良く知っているお母さんは、なんだか、お腹がよじれるわ。あの子初めて一人で(20人もの友達と2人の先生と一緒)外国(ただのスペイン)へ行くのよ。と一人でヤキモキ心配していました。ウッソーあたしゃ嬉しくてしょうがないわ!とはしゃいでいるあたしとは大違い。
スペイン滞在中、無事着きましたの電話1本、メール1通寄こしません。便りのないのは無事の印。
なんだもう帰ってくるのかと、しぶしぶ駅へ迎えに行きました。日に焼けて、タコみたいな唇になって電車から降りてきた息子。
『どーしたの、その口は?』『すっごく乾いちゃってんの。』
あーそうだ、ニュースでやってたわ、スペインは70年ぶりの大旱魃で山が勝手に燃えちゃうほどだと。
それにスペイン全国のゼネストの様子もニュースでやっていました。
お蔭で一番楽しみにしていた城壁に囲まれた街へ行かれなかったそうです。
それでも、楽しくって仕方なかったようです。
 
 
それでもって、またもやイエスママが美味しいお土産を用意してくれました。
さっそくチョリソを食べてみます。美味しすぎ。
これに合うワインまで用意してくれました。
名物アーモンド菓子。焼きたてパリンパリンで香ばしい。止まらない、ムーチョ美味しい。
どっさり入っています。
 
 
帰りの電車に乗る時、初めて家族の事を思い出だしたのか、慌てて駅で息子が買ってくれたお土産は、イエスが持って来てくれたアーモンドのお菓子と同じ物。
でも、これはあたしがアーモンド菓子に抱いている、別に食べなくてもいい物の味。イエスママが用意してくれたお菓子とは別物です。
早速、無事家に着いた報告とお礼の電話を考え無しにかけました。
誰も出ません、留守番電話にメッセージを残す時になってハタと思いました。フランス語でいいのだろうか?どっちにしてもスペイン語はできませんのでフランス語でぺらぺらメッセージを残しておきました。
夜、ディガ!とイエスママから電話が掛かってきました。しゃべるしゃべる、私スペイン語分かりませんのよ。と途中何度もスペイン語で言っているのに。
仕方ないのでこっちもムーチョグラシアス、を繰り返し、向こうもメルシーボクーを繰り返し、どうやってこの電話を切ればいいのか分からなくなってしまいました。最後はお互い息子に電話を渡して無事アディオスできました。
それで今度はいつ来るの?と何度も聞くのですが、これはスペイン風、京都の人のおぶぶ漬なのでしょうか?真に受けている息子は夏にでも行こうかななんて答えていましたが。