ロバの皮

週末バカラでクリスマスのイヴェントとして、『ロバの皮』のお話をテーマに子供も招待してパーティーを開きました。
そおいう事を喜ぶようなかわいい子供は持っていないんだけど、行ってもいいの?と招待状を送ってくれた担当者に聞くと、もちろんいらして、シャンパンご用意しておりますから。と優しいこと。
妖精の格好をした姉さん達が、親に連れてこられた子供達を引き連れて『ロバの皮』のお話をしながら、お話に因んだシーンをセットしてある部屋を廻っていきます。
主役の王女様のゴージャスな衣装はレバノン人のデザイナーエリ サブのデザインです。豪勢なもんです。
最後に大広間で『ロバの皮』の王女様役がカトリーヌ ドヌーヴの古い古いヴィデオを見て、絵本のお土産を貰っていました。
もちろん、マフィンやケーキのおやつもたっぷり用意してあります。
小さい時からこんな時間を過ごすこの子達には敵わないなとため息が出ます。
 
ところで何度も出てくるこの変な名前のお話知ってますか?
シャルル ペローというフランスの詩人が著者です。彼は超有名ですよ。眠れる森の美女、赤頭巾、シンデレラ、長靴をはいた猫など、知らん、という人は此の世にいないお話を一杯書いた人です。とれもディズニーが好きな世界です。
お話に妖精という者が初めて出現するのがロバの皮です。
すっごく粗く筋をお話しますと。
昔々あるところに実の娘に恋をするという破廉恥な王様がいました。困った娘の王女様は妖精に相談します。奇想天外な事を思いつく妖精のアイディアにしたがって、王女様はロバの皮を被って田舎に逃げました。そして地味に下女として働きました。それもロバの皮を被ったまんま。周りの人から、『ロバの皮』と呼ばれ奇人変人扱いされます。すっかりブルーな気分になった時、気分転換にロバの皮を脱いで、持参した太陽の服を着たその時にその国の王子様が鍵穴から覗き見していました。デバガメ王子です。そして目くらましを食らったように彼女の美しさに参ってしまいました。ある日、王子様がお菓子を食べていたら中に指輪が入っていました。こりゃー、この指輪にぴったりの人を探せなあかん、とほとんどシンデレラヴァージョンで、ロバの皮こと王女様にたどり着き、ハッピーエンド。しかしこの王女様、計算高いというかこすっからいというか、この指輪、わざとケーキを作る時に入れておいたそうですよ。かわいい顔して・・・・・って人です。もっと呆れるのは、節操なしの王様、なんと娘の相談役の妖精と上手い事して結婚したそうです。まったく考えなしの獣のような人です。
と、おとぎ話に嘆いていたら、テレヴィに家の前の建物が映っていました。
フランスの次期大統領とまで言われていたのに、ニューヨークのホテルで掃除婦を強姦した疑い(実際した)で話題のドミニック ストロスカーンが今住んでいるアパートですって。そう言えば数ヶ月前にすれ違った事がありました。取り合えず女には全員目が行くという感じでした。ケニアの草原いたハイエナを思い出しました。
やれやれ男ってね~っ!