葬儀場の変身

-104 CENTQUATRE-

最近蘇って、やっと話の種になってきた文化センター104(ソンキャトル)とは。
元は1873年教会関係の建物として創られたものです。
1905年に宗教から独立して、市営の葬儀場になりました。
それまでは、宗教に因って又は自殺者なども葬儀が出来なかったり、面白いのは、離婚した女性の葬式は夜にこっそりするものだったのが、この市営葬儀場の出現のお蔭で、誰でも堂々とお葬式をすることが出来るようになりました。
ずっと独占企業としてブイブイやってたのが、1993年に法律により自由化され、当然のごとく新人の企業にガンガンやられ、とうとう1997年にここの葬儀場も閉鎖されました。
その後何年もほったらかしにしておいた後、この広大な建物を何とかせなもったいないと、偉い人達が一生懸命検討した結果、誰もが直ぐに考えつく文化センターとなりました。
初代のディレクターは脳足りんで、さっぱりダメでした。
出来て直ぐ私も勇んで行ったんですが、何処もかしこもぼやけてて、何するつもりさ。と思いました。
その後も何回かもののついでに覗いたんですが、あれ閉まってんの?ってな感じ。
もちろんディレクターは首になりました。
今2代目のディレクターが必死のぱっちで蘇らせる努力をしてるんだなという空気は伺えます。
毎週土曜日の11時から有機野菜市。
毎週土,日のお昼頃、太極拳のアトリエ。コンサート、子供のアトリエ、エクスポジション、など色々動きがあります。
住んでない限り誰も行かない場所なので、行ってみるのは面白いかもしれません。
道の名前もタンジェ通りとかモロッコ広場とか住民に親しみやすい名前がつけられてるのが楽しい。
行くとしたら午後2時過ぎに行きましょう。午前中は死んでます。
5 Rue Curial 75019 Paris