フランスの水曜日

-LA PAGODE-

水曜日っていろいろな事がある日なんです。
新作映画の封切りは、水曜日と決まっています。理由は、どうやらフランス人のひねくれ性格に由来するようです。
素直な日本人の様に、新しい物にすぐ飛びつかない。先ず疑う、様子を探る。
フランス人は、映画を見に行くのは週末の午後が良しとしています。
私はいつも平日の午前中に行きます。
安いし、だーれもいないんです。10人もいれば、あら今日は混んでて嫌だわ。と思います。
とにかく、水曜日に封切映画の広告をだーんと映画館に張り出します。
それ見て、フランス人は3日間考えて週末見る映画を決める。
というカラクリが昔あり、今も続いているという説が一番納得しました。
フランス映画って、話の途中でプッツンとFINって出てきて、へっ?そんで?整理できないまんま映画館を出るって感じなんだけど、これもフランス人の、おへそなんぞどっかに飛んでっちゃった性格に因るでしょうね。
はい、こうやって、こうなりました。って押し付けられる物は嫌。
その後の顛末を各々自分で作れるように、問題提供してくれる筋書きがいい映画。
映画見た後、まぁ喋ること喋ること。
あたしはすっごくいい映画見た後は一人静かにアイロン掛けするのが好き。
パリにはまだまだ個性的な映画館がいくつもあります。
代表はここパコダ。
デパート、ボンマルシェのディレクターが奥さんへプレゼントした東洋風建物が、今では映画館になってます。
旅行中の元気な夜にでも行ってみたらいかがでしょう。
春、夏はお庭で素敵にお茶できます。
 
LA PAGODE
57 Bis rue Babylone 75007 Paris