坊さん尼さん

-L’ARTISANAT MONASTIQUE-

グーグルマップで上から覗くと、建て込んでいるパリのアパートとアパートの間にぽっかり、がっぽりエデンの園があるのが伺えます。
首相官邸とか大使館とか外務省とか公の建物のお庭というのも多いのですが、ビックリするほどあるのが、僧院。
外からはホント分からないんです。
友達の家のバルコニーから見えるのは修道院。パリ6区のオサレ地区。
へっ、こんなとこに在ったんか。他所から見えないので、すっかり気を抜いた尼さん達の様子が面白いです。
夕方、窓辺で、あーあ今日もこれからお祈りの時間か、ってなアンニュイな様子でタバコをふかしてたり。
何か血迷ったのか、それとも反抗精神旺盛なのか、部屋で鏡に向かって口紅塗ってみたり。
彼女達とて色々思うところがあるんですね。
喉のいい男の子は小さい時、聖歌隊に入る子が今でもいますが、最近は真面目なカトリックの家庭でも、歌自慢の息子を聖歌隊に入れるのを躊躇することがあります。
あまりにも、坊さんの不届きな行為がニュースで流れるからです。
私の友達も、うちの子すっごくかわいいから、聖歌隊に入れるのは危険だわ。と、勧められたけど断ったそうです。
あの方々は、神様が決めた人間としての生活と、かけ離れた人生を送ってるんで爆発してしまうことがあるんでしょうか。
なんだかパラドックスだわ。
パリはそんなこんなで、見かけによらず宗教とはがっちり繋がってまして、フランス全土の僧院で作っている、ソーセージやワイン、コスメ、ビスケット、焼き物などを集めて売ってるお店があります。
どれも自然の物で手作りです。美味しいです。
愛を感じます。売り子のおばーちゃん達も教会の香りプンプンです。 
L’ARTISANAT MONASTIQUE
68 Bis, Av.Denfert-Rochereau 75014