ニッポンの独得 最終回

ヤレヤレ、朝から汗だくになって動き回りやっと飛行機の座席に落ち着きました。
なんとも不運な事に、後ろにはフランス人が数人乗っています。よく日本発着の飛行機はハエの音が聞こえると言われます。それだけ日本人は静かでお行儀が良いわけです。そこへいくと口から生まれたフランス人の喋ること喋ること、特にヴァカンス中のフランス人は上機嫌で知らない人とも喋くりまくります。パリまで延々に喋り続けるのかと憂鬱になりました。
空港のパーキング代をハラハラしているのか、さっさと動き出す飛行機、外を見れば地上の整備士さん達が飛行機に向かって手を振ってお辞儀をしています。
日本以外ではありえない光景です。なんだかジンと来るものがあります。このような日本人の暖かい優しさは日本滞在中何度となく感じました。これが当たり前と思っている日本の方々は、さぞかし海外でイヤな思いをされることが多いかと思います。しかし、日本が特別なんです、他所の国が変なんじゃないんです。日本ほど平和で優しい豊な国はありません。
レストランなどで、テーブルの下にバッグを置けるよう籠が用意されているなんて!パリなら3分で置き引きに遭います。
ズボンのお尻のポッケにお財布をはみ出させて入れて歩いていられるなんて!パリなら3歩歩いたらなくなっています。
自動販売機が綺麗で、故障なく、ここそこに設置してあるなんて!パリなら落書きだらけでお金を入れても、物やおつりが出てこない詐欺のような機械が多いです。
仕方がありません、そんな素敵な国からパリに来て盗難に遭ってしまうのも。この夏もかなりの被害者が出ているようです。
そういう私も日本ではめんどくさくて、バッグのファスナーを閉めずに持ち歩いていました。
パリの空港に降り立った瞬間から危険の臭いがプンプンです。
バッグをきちんと閉めなおし、抱えるように持ち、しっかり周りの様子を見ながら気を引き締めるという体制にスイッチを切り替えます。
慣れの問題ですので疲れるということは無いのですが、日本に着くとホッと緩むというのは、やはり常に緊張しているということなんでしょうね。
皆さん、どうかパリだけでなく海外へ旅行される時はくれぐれも気を付けて下さい。
危惧した通り、後ろのフランス人達は交代しながらも誰かしらが喋っていて、東京~パリ間、私はイヤホンを放せず5本映画を見続けました。