ヒュッゲな生活

時々、「パリでどの季節が一番好きですか?」と問われて困っちゃうんです。
だって春は、空気が柔軟剤入れたみたく柔らかくなっていい匂いがして、うふっ!となるし。夏はいつまでも外で遊んでいたくなる解放感があって、わぁ~い!てなるし。秋はシックという言葉がぴったりなパリの姿に、ほへ~となります。
そして暗くて、寒くて、体が重い冬もこれまた好きです。早く家に帰って暖かい部屋でワイン、ワインと速足になります。私は絨毯ラヴなもんで、居間などは絨毯やのごとく何枚も絨毯を敷いています。ソファには山小屋見たいに毛を敷いて、裸で寝転んだらさぞかし気持ち良いだろうよと想像します。ブランケットは使わずとも1人2枚割り当てで置いてあります。アメリカの家みたく、真冬でも室内では半袖Tシャツというのは、南半球のクリスマスみたいに雰囲気がでないので、やはり家の中でもセーターは着ます。柔らかい室内履きも必需品。これで、編み物でも転がっていれば正しくデンマーク人の”ヒュッゲ”になるのですが。。。
世界一幸せさんのデンマーク人のライフスタイルのヒュッゲ。必需品はきっと、座り心地のいいソファ、暖かい飲み物、キャンドル、シナモンロール、編み物、本、大好きな人達。ほんわり、ゆったり、穏やかな雰囲気の中で過ごす事を大切にしているデンマーク人のライフスタイルがヒュッゲです。要は、あまりにも退屈な国でおまけに冬は長く、外にいたら寒さで死んじゃう様な国では快適な室内生活を育むしかないのでしょう。それにしても、このシンプルさには感動します。何かで読んだのですが、何~にもないので、小さな小さな事でも喜びを見つける才能に優れているのがデンマーク人だそ
 
2月にパリで世界最大手芸見本市、針の祭典が開催されます。キフキフパリも毎年沢山の日本からのお客様をご案内させて頂いております。そして手芸無知の私は毎回大きな会場一杯の手芸ファンのパワーと情熱にやられてしまいます。
この方達はお家で、暖炉やストーブの前にゆったり座って大好きな物を作成して、ヒュッゲな生活をしているんだろうな。いいんだな~。
さっき、花やの店先でミモザを見かけました。お次は春の登場です。これまた楽しみ。