リュクサンブール美術館

-Musée du Luxembourg à Paris-

名前の通り、リュクサンブール公園の中にあります。
この公園は上院議会の持ち物で、リュクサンブール宮殿は上院議会となっております。
美術館の運営は元々はフランス文化省の管轄でしたが、2000年から、『んにゃ、私共の建物ですので、私共が仕切ります。』と大見得を切ったのはよかったんですが、10年も持たずにアカン事になりました。
世間の人はとても心配しました。こじんまりとした粋な美術館でしたので、ファンがいっぱいいたんです。
それにしても、どの特別展もすこぶる好評で、いつもぐるりと、とぐろを巻いて人が並んでいたのに、何故経営不振?と不信の目で前を通る度に閉館されてしまった美術館を眺めていたんです。
それが2月9日から心機一転再オープンしました。
今度は国立美術館協会がボスです。餅は餅屋!
嬉しいのは、内装を我らの誇り、坂茂が担当しました。
ポンピドーメッツを一緒に造ったフランス人の建築家と再びコンビを組んで。
坂茂と云えばリサイクルが大得意。
阪神大震災など世界中の災害地に飛んで行き、その辺の物でちゃっちゃと家を建ててあげる。
リュクサンブール美術館も再生利用可能基材で仕上げてあるそうです。
メッツのポンピドーを建設している最中の彼のオフィスはパリのポンピドーだったんですが、それもダンボールの筒だとかで、すっごくいかした掘っ立て小屋がオフィスとしてテラスに造ってありました。
一度彼の公演を聴きに行った事がありますが、元気はつらつ、楽しいこと一杯やってるのって感じで、家に連れて帰って、台所に座らせて、ずっと喋っべっていて欲しい人でした。
そうそう、リニューアルした第一発目は、ルネッサンス期のドイツの画家、リュカ グラナッシュ。
オッとドイツの方ですから、ルーカス クラナッハですね。5月23日までです。
あたしは内装だけ見に行きたい。
でも皆この日を待ちに待っていたので、とぐろ巻いてます。
19 Rue de Vaugirard 75006 Paris