やたら人にプレゼントすることがないフランスでも、新年のお年玉という習慣があるんです。魂消げたのですが、お年玉をあげるというのは古代ローマの時代から始まったんですってね。健康の女神ストレナに捧げるクマツヅラの枝を家族や友人にお守りの代わりにプレゼントしてたのが新年のお年玉の源だそうです。

日本では子供にお金をあげるのがお年玉。日本の私の家ではお正月に父方の兄弟とその家族が長兄の家に集まるのが決まりでした。いとこ達の中で飛び切り年が小さかった私は、毎年,”おや、この子は誰?”という扱いをされていました。そんな私も、もう大学生や高校生のいとこ達と同じ1万円のお年玉が毎年その長兄の叔父からもらっていました。お小遣いの必要ないような年の子から大学生まで一貫して1万円というのは、相当、年に見合わった金額を考えるのがめんどくさいタイプの人か金銭感覚ゼロの人なのだったと思います。他の叔父達からは、きちんと年相応の、全く記憶に残らない額を貰っていましたから。

フランスのお年玉は、先ずアパートの管理人に渡すのを忘れてはいけません。何言われるか、何されるか(というか何にもしてくれなくなる)分かりませんからね。
1か月の家賃の10%位が目安なので高級地区の管理人は結構な副収入になります。が年々しょぼくれてきて、30~50€が相場のようです。
それから、家の掃除を頼むお手伝いさんにもきちんとしておいた方がいいです。平均50€、週のお給料の半分位が目安です。
郵便配達人はクリスマス前位からカレンダーを売りに一件一件回って来ます。配達人は2€でカレンダーを仕入れ、5~10€で売ります。値段は任意なのですが、少ないと”皆さん10€下さいます” などとぬかします。
庶民の地区19区の配達人は今年は大収穫、2週間で1200€になったとニンマリと口が耳まで裂けていました。
それから人気者消防士も消防署カレンダーを売りに来ます。田舎だと、これが事故現場や火事場の写真だったりして買っても到底壁に貼っておけるものではありせん。しかし人気者だけあって、カレンダーのお金と、手作りジャムや子供が描いた絵などもプレゼントされるそうです。
このように、フランスのお年玉は家族や知り合いの子供にあげる物ではなく、いつもお世話になってる人に、よくやってくれてありがとう、今年もよろしくね。という意味を込めたものです。

そんな訳で日本のお年玉袋はここフランスでも結構役に立ちます。