今、ファッションウイークなもんでマレ地区に毎日通っていて目につくのが本物のユダヤ人。
 

18世紀からマレ地区のロジエ通りにユダヤ人が住み始めました。今でもユダヤのサンドイッチ、ファラフェルのお店が軒を並べていたり、キッパを被った人が行き交う正統なユダヤコミュニティーです。
ユダヤ人は身近にいるのに、あまりにも私の生まれ育った環境から程遠い人達なので気になります。
 

 

 

 

なのでタダということもあって近くを通るとつい入ってしまう、ショア記念館。1943年にグルノーブル在住のロシア系ユダヤ人がユダヤ共同体の資料館を闇で設立したのが始まりです。第2次世界大戦後イスラエル、アメリカに次ぐ大きなフランスユダヤ共同体がナチス占領下のヴィッシー政権により迫害されたという事実を証明し、法的に裁いてもらうという目的で本格的に組織化されました。

ユダヤ教には輪廻転生という観念はなく、正義がその人の人生で成し遂げられなければ、歴史的未来において絶対に確立しなければならない、という考えです。なので当時者が亡くなった後でも真実を探し続けるという訳です。
無名戦士の墓を作って終わり、というのはなく、最後の1人まで名前を明らかにするという執念と思えるような執拗さで決着を付けます。このような考えを持った人達ならではの資料館の造りです。収容所に入れられていた人全員の名前を明らかにし、明確に記録していきます。そして今でも当時没収された美術品などが探し当てた持ち主のユダヤ人に返還されています。

第2次世界大戦で収容所に送られた人達一人一人の記録カード。

 

 

 

 

 

 

今の人生でアホやっても次の人生で清算するなどという柔らかい考えの私達からしたら、ぶるっとする蛇的なねちっこさです。しかし、ユダヤでは「父が酸っぱいぶどうを食べたので、子の歯が浮く」ということはないです。徹底的に個人主義です。子供が悪い事をしたら親、親戚まで巻き込まれる私達の農協的な発想とこれまた逆です。
 

 

もう一つマレ地区にあるユダヤ関係施設は「ユダヤ教のアートと歴史美術館」。17世紀の貴族の館の美しい建物です。ここはカンフェランス、コンサートなどの企画も充実しています。さすがアーチストには事欠かないユダヤ人、シャガールやモディリアー二などが気軽に飾ってあります。
何故か怖い感じがするトーラの素晴らしいコレクションも興味深いです。

 

 

短調の哀しげなユダヤ音楽も彼らの紀元前からの歴史をみれば納得します。そんなユダヤ人が滅亡しないで、世界の要所要所を牛耳っているんですから凄いもんです。